朝、また仙道くんと一緒になったので昨日のことを話したら爆笑された。

「あっはっは!あのマネージャーさんかぁ、うんうん、想像つくなぁ」
「ええー、仙道くん御手洗先輩知ってるの?」
「うん、夏の大会で会った。オレすげー目の敵にされててさぁ」

ガン飛ばされたし正面から喧嘩売られたし、ってうわー、想像つく・・・

「で、どうするの?」
「え?」
「マネージャー、やるの?」
「ううーん、どうだろう。まだ考え中」

そうなんだよねー、遠くから眺めてよーって思ってたからいきなりそんなことになっても決められないっていうか。てゆかぶっちゃけすごいめんどい。原作じゃマネージャーいなかったんだから、多分いなくても問題ないと思うし。

「そっか。でもいいなぁー、海南は」
「え?」
ちゃんに応援してもらえてさ」

はい?それのどこがいいんですかね。ていうかさらっと名前で呼ばれましたね。まぁいいんだけど。
そういえばこの時間ってとんでもなく微妙なんじゃないかと思うんですけど、陵南って朝練とかないのかな?なかったらなかったで授業まではちょっと時間あるんじゃないかな。仙道くんがそんな真面目に朝早めに行くってイメージないんだけど。

「部活、朝練ないの?」
「んー、あるよ」
「え、今から行って、授業までそんなに時間なくない?」
「うん、オレ遅刻だから」
「ええええ」

さすがですせんどーさん。こんなゆっくり歩いてていいんだろうか?って聞いたらいいのいいのーとへらへらされた。あらまぁ。

「あ、でもちゃんマネになっちゃったら朝こうやって一緒に行けないな」
「いや、仙道くんも頑張って朝早く起きればいいんじゃないかな・・・」

無理、オレ朝よえーの。って即答されました。てゆーか右に同じくなんですけど。
そうなんだよねー。マネージャーやりたくない理由はそれもあるんだよねー。
駅に着いたので仙道くんと別れ、ひとり学校へ向かいながら悶々とする。バスケ部の皆様と仲良くなれるのはオイシイけど、朝練とか無理だよなー。

「おはようさん」
「あ、おはよう神くん」

おおう、爽やかですね!一汗流してきたからだろう、清々しいオーラを纏い朝日を浴びる神くんはそれはもう爽やかである。もし私がマネージャーになって朝練に参加してもこうはならないだろうな。ずどーん、どよーんとしてるに違いない。

「あのね、参考までに聞きたいんだけど」
「うん」
「朝練って、マネージャーも出なきゃいけない、よね?」
「ああ、朝は自主練みたいなものだから、マネージャーは来なくても大丈夫だよ」
「え、そうなの?」
「うん。ていうか、御手洗先輩が壊滅的に朝が弱くて。昔一回だけ無理矢理来させたことがあったらしいんだけど、ものすごく大変なことになったんだって。それ以降、マネージャーは朝練は自由参加って形になったんだ」

なんと。パイオニアだったのですか!ちょっと尊敬しましたよ御手洗先輩!と感無量になっていると神くんがくすりと笑った。もしかして朝弱いの?って・・・ハイそうです。

「やる気になってくれた?」
「ん、まだ考え中・・・」

そっか、と笑う神くんは本当にかっこよくてかわいくてはうーとなってしまいますわー。はうー。
いや、はうはう云ってるバヤイではない。なんだかとっても浮かれていたけど考えてみたらマネージャーにする!と盛り上がっていたのは御手洗先輩だけで、他の部員の方々はどう思ってるかなんて考えていなかったけどそこは一体どうなんでしょうね!?

「もちろん、皆さんにやってもらえたらなって思ってるよ」
「でもでも、どこの誰ともわからない私なんかでいいの?」
「どこの誰ともって・・・」

面白いこと云うね、ってまたくすって笑われた。はあああ、マイナスイオンが出てりゅうううう。

「御手洗先輩って、ああ見えて人を見る目はすごいんだよ。皆それを信頼してる」
「そ、そうなんだ」

ああ見えてって、結構云うねー。なるほど、御手洗先輩に認められたということがそれだけで信頼に足るってことなんですね。という話をしていたらそこかしこから「さん、バスケ部のマネージャーになるの?」って質問された。いや、まだ考え中でして・・・

「じゃあさー、テニス部のマネになってよ!」
「え?」
「えー!バド部に入らない?!」
「吹奏楽とか似合うと思うの!」
「え、えっと・・・」

なんだこれモテ期か。皆してうちの部に!と勧誘してきてちょっと困るんですけどー。と困っていたらガタリと音がして、見たら神くんが立ち上がって「皆落ち着いて、さん困ってるよ」と助けてくれた。神さま!後光が見えまするー。ごめんね、と各々の席に戻って行くクラスメイツに神くんは苦笑い。

「あはは、御手洗先輩が云ってた通りだ。これは悠長にしてられないな」
「は、ははは」

いや、頼むからそっとしておいて。しかしそんな願いとは裏腹に休み時間の度に御手洗先輩がクラスまで押し掛けてきてすったもんだあったということをしたためておく、丸