なんか増えました。
「さん!滝夜叉丸なんぞではなくこの忍術学園のアイドル田村三木ヱ門に抱っこさせてください!」
「さんてキレーな髪してますねぇ。結いたい・・・結わせてください〜」
「いいからこの状況なんとかしろやおまいら」
走っている間にいつの間にか2人増えて今現在4人の4年生に囲まれております。ちなみに私はまだ滝夜叉丸くんに抱えられている状況です。
てゆかいい加減医務室についてもいいんじゃないですかね。あ、着きましたかそうですか。
医務室の中に入るといろんな薬草の匂いがした。校医の新野先生の姿はなく、室内はがらんとしている。
「先生はいらっしゃらないみたいですね」
「仕方ない。そういうことなら何をやらせても超一流なこの滝夜叉丸が手当て致しましょう!」
「いいやこの田村三木ヱ門が!」
「いーや私が!」
「いーや私が!」
ふぬぬ、と額を付き合わせてにらみ合っている滝夜叉丸くんと田村くんは見方によっては可愛いよね。
しかし私のことでケンカさせるのも悪いし、足も痛いしさっさと治してしまおう。
「いや、自分でやるから大丈夫」
「自分で?さん手当てとかできるんですか?」
「うん。まぁ、見てて」
斉藤くんと綾部くんがこてっと首を傾げて見守る中(可愛いなぁ・・・!)、杖を取り出して一振り。薬と魔法のおかげで腫れ上がった足首は元通りになった。
おおおおお!と4人の声が重なって、ぺたぺたと腫れていた部分を触られる。ちょ、君達くすぐったいんですけど?!
「治っている!」
「一瞬で!」
「今のが魔法ですか!」
「すごい」
「あー、うん。感心してくれてるのはわかったから、いい加減離れてくれないかな」
大人しく離れた4人はきらきらとした目で見てくる・・・可愛い。違う違う、あー、どうかこの事は他の人達には内緒にしてください。
「内緒って、魔法のことですか?」
「それなら皆もう知ってると思いますよ」
「そーじゃなくて、怪我を簡単に治せちゃうってこと」
「何故内緒にするんですか」
心底わからないと4人は首を傾げる。おおう、だからそういう仕草が似合い過ぎて可愛い過ぎてたまらん。なんだこの4年は!もう4人でグループ結成してデビューしてしまえってくらいなんですけど。
いや話が脱線した。何故秘密にするのか、なんて知れた事です。いろいろ面倒だからです。
だから内緒だよ、と口に人差し指を当てて念を押すと、4人も同じようにしーっと口元に人差し指を当てる仕草をした。
・・・おおいいいい、だからなんでそんな可愛いんだ!しかもなんか4人とも顔赤くなってて可愛さ2割増しだし!恥ずかしいならやるなよ!え?違う?じゃあなんなの!
「わかりました!絶対に秘密にします!」
「よろしくね。あ、皆も怪我はしないように十分気をつけるんだよ」
「わかりました〜」
「平くん、今回は特別に治してあげるから、怪我したとこ見せて?」
「あ、ありがとうございます!」
「綾部くんは怪我人を量産しない為にも穴堀りはほどほどに」
「えー」
「えーじゃない」
不服です、とばかりに顔を顰める綾部くんですが、実際今日既に3人は落ちてるからね。マジでほどほどにね。
でも目印つけてるし、って・・・そんなのあったっけ?いや確か滝夜叉丸くんは目印がなかったと怒っていたんじゃなかったっけ。てか今も「そうだった!」と説教始めたし。とりあえずその目印とやらを教えといてください。
はっ、てゆーかおまいら全員授業は?!