この時がやって参りました。ハンター試験、行ってきます!え、昨夜はどうなったかって・・・聞きたいんですか。
あんまり思い出したくないんですが。それでも聞きたい。そうですか仕方がないですね。

結局同じベッドに入ったのですが私が耐えかねて猫に変身し、貞操は守れましたがクロロの機嫌がとてつもなく悪くなりました。ちーん。でも猫は嫌いじゃないみたいなのでさんざん遊ばれたんですよ。ちょっと屈辱・・・あれ、もしかして鬱憤晴らされてたのかな。

まぁね、正直ね、今隣にクロロ居るんですけどね。怖くて顔見れないです、ハイ。



「まさかが猫だったなんてな」
「ま、まさかクロロが猫好きだったなんてね」
「可愛い動物は好きだ。も含めて」
「え、何コレ喜んでいいところですか」



非常によく分からないですが褒められているのでしょうかコレは。ていうか告白ですか今のは。
しかし隣から漂ってくるオーラは決して穏やかじゃないのですよ。とは云えちゃんとお見送りしてくれる辺り完全に怒っているわけでもないようなんですよ。いい加減許してくれないかなぁ。いやそもそも悪いのはクロロなんだけどさ!

さて試験の方ですが、まず私はバスに乗ることになっている(ただ今そのバス待ち中)。そこから先は貴方の頑張り次第ってアレです。ゴン達で云うところのあの船です。
ああ、やばい、ドキドキしてきた。大丈夫かな。大丈夫じゃなきゃ困るんだけど大丈夫かな?!



「大丈夫だ」
「え」
「危なくなったら逃げればいい」
「そ、そうだよね!」



クロロが励ましてくれました。お、漸く機嫌戻ったかな・・・よかった!



「猫になって逃げればいいんだ。昨日みたいに」
「うっ」



・・・と思ったけど、まだ根に持ってましたぁ。何事にも無関心かと思いきや意外とねちっこいんだよね・・・
そういえば前にクロロが買って来たパンナコッタ食べちゃった時もだいぶねちっこく責められたな・・・子どもだ。
余談でした。



、一つだけ忠告しておく」
「え?」
「ヒソカという男には気をつけろ」
「え」



そっか!ゴン達のことしか考えてなかったけどヒソカ氏もいるんじゃん!やっべ忘れてたぁぁぁぁ。ギタラクルことイルミ氏もいるじゃああああん。2人には絶対近づかないようにしなきゃ。肝に銘じておきます!!



「ピエロみたいな格好をした男だ。見ればわかる。できれば近づくな」
「承知です!!」
「なんだ、やけに力籠ってるな」



当然です!思い出させてくれてありがとう!なんだかんだクロロって優しいというか面倒見がいいというか過保護だよね!
そういえばこの世界に来てからクロロと離れるのって初めてじゃん。クロロが数日帰って来ないことあったけどさ、私は基本的家に居たし。
この展開を求めていたし実際嬉しいけど・・・なんかちょっと寂しい気もする。絆されてるなぁ。




「うん?」
「上着脱げ」
「え、なんで」



問答無用で上着をはがされました。ちょー、何すんですかぁ!ん?え、何、これを着ろって・・・これクロロのシャツじゃん。
なにこれ。必殺彼シャツ的な感じですか。着ろってなんでよ。家でもほとんど強要されてたけど外でまでってどんなプレイやねん。まぁシャツと云っても厚手のダンガリーシャツ的な感じだからジャケット代わりにならなくはないけどもさ。



「虫除けだ」
「はぁ?」



意味が分かりません。相変わらず意味不明ですお兄さん。ともかく時間も迫っているし渋々受け取って羽織る。袖はご丁寧にクロロが捲ってくれました。
私の姿を満足そうに見下ろしたクロロは一度ハグした後「終わったら連絡しろ」と云い残して帰って行きました。
・・・マジなんやねん。