何故このようなことになってしまったのか、ぱーとすりー。
え、何。やっぱり洗いざらい吐いたのがまずかったの。腹を決める方向が間違っていたの。
いいやきっとこの世界に来て一番に出会ってしまったのがクロロだった時点で全てが終わっていたんだ。

私がどんな選択をしようがこのような結果になることは定められていたのよ。きっとそうよ。これは既定伝承なのよ。既定伝承のままに事は進むんだわ。うわあああああ時を遡りたいです!未来は絶対変えられるんだから!はくりゅーカモン!ああっ、ハクリューじゃないよ!白い龍の方だよ!今すぐ召還されて逆鱗をお寄越しなさい!という心情です。

とまぁなんだかいっぱいいっぱいな私は今現在クロロ(と呼び捨てにすることになりました畏れ多い)とおしゃんてぃなカフェでブランチの真っ最中でげす。
わぁい。朝からイケメンとご飯なんて最高の気分よ!嘘だけど!ってそうじゃなくてあの後どうなったのか聞きたいと仰るんですかそうですか。

まぁ簡単にお話させていただきますと、問答無用で腕を掴まれて半拉致状態で此処まで連れてこられたんですよ。
ええ、そりゃあもう私の意見なんて総スルーでした。いや大して意見なんて云わせてもらえなかったというのが正しいかと思われます。

そんなこんなで近くの街まで移動して来て今に至ります。ちなみに交通費諸々は全てクロロ持ちです。おー、怖い。あとで何倍もの額で請求されたらどうしよう。

ていうかね、不気味なんですよ。何がって目の前で優雅にコーヒーを飲んでいる人ですよ。何故って怖いくらい普通なんですよ。あなた世紀の大悪党なのではと知らないフリを忘れてつい聞きたくなってしまうくらい普通なんですよ。つまり普通にお金を払ってタクシーに乗ったりカフェに入ったりしてるんですよ。そんなもんなんですか。普段は普通に生活してるとかなんですか。あ、それともあれかしら。そのお金自体が強奪したものなのかしら。そしたら納得がいくわね。きっとそうね。おおどちらにしろ恐ろしいではないか。ダメだ深く考えないことにしよう。ともかく私に危害は及びそうにないし、それでいいのだ。うん、それでいいことにしよう。



「食わないのか」
「え?!いえ、食べます」
「そうか。此処のパンケーキは美味しいぞ」



いかんいかんつい思考の世界にトリップしておりました。できればそのまま他の世界にトリップしたいくらいなのですが。
だからといって簡単にトリップできるはずもないのでともかく腹ごしらえをしよう。しかし美味しいぞ、ということはクロロはこの店の常連さんなんだろうか。
目の前のパンケーキは確かにとても美味しそうである。実際食べてみたらとってもふわふわで美味しかった。



「ん、本当だ〜おいし〜い」
「だろう」



ふんわりパンケーキの美味しさについ頬を緩ませるとクロロまでふんわり笑いました。うわーお。うっかりときめきました。
なんだか恥ずかしくなって食べることに集中することにしました。うわーん。顔だけだったらがっつりストライクなんだよーお。
いろんな意味で心臓に悪い!



「そんなに急いで食べなくてもいいぞ」
「いや、美味しいからつい進んじゃって・・・」
「そうか」



勿論他の理由もございますがそんなこと口にできません。
そういえばクロロの用って一体なんなんだろう。急いで食べなくてもってことは急いでないってことだし。怪我してたことと何か関係があるのかな。もしかしてお仕事?!いやー!仕事なんかについて行きたくないよおおおおお!今すぐダッシュで逃げたい!でも逃げ切れる自信ない!どうしたらええのん?!



、俺は少し席を外す。30分くらいで戻って来るから、ゆっくりしててくれ」
「え?」
「追加頼んでいいから。じゃ」



え、ちょ、ちょっとクロロさん?!そんな云うだけ云って行っちゃわないでくださいよ!え、お勘定してってくれないんですか?!てことは私30分は此処にいなきゃいけないんですか?!いやそもそもちゃんと戻って来てくれるんですよね?!バックレたりしませんよね?!私無一文なんですからね!わかってると思いますけどね!ていうかホントに放置なの?!えええええええ!



「・・・行ってしまわれた」



ちーん。嘘でしょー。せめて会計済ませて行ってくださいよー。そしたら逃げられたのに・・・ってそこまで計算してるのか!
策士め!