何故このようなことになってしまったのか。
私は何をどこで間違えたのだろうか。
神様私何か悪い事しましたか。

よし、最初から考えてみよう。

まず、私は例によって例のごとく世界を渡るはめになった。
(うん、なんでとか今は考えないことにする。考えたところでわからないからだ。)

そしてそこで胸に大怪我を負った男を拾った。
(いや、ホントに心臓が止まるかと思いましたよ。いきなり宵闇の森の中川縁に人が血だらけで倒れている状況に直面ですよ。死体かと思ったよ。死んでなくてよかったよ!)

すぐさまその男の人を救助し、意識が戻るように一晩中一生懸命看護した。
しかし意識を取り戻した男の正体はなんと、かのA級賞金首犯罪者集団の頭だった、なんて。

・・・・・・・のおおおおおおおおおおおお!!
私どこも間違ってない!間違ってないよ!ましてや悪い事なんてしてないよ!むしろいいことしたよ!

目の前に瀕死の重傷者がいたら誰だって助けるよね?!
救急車呼ぶなり応急処置なりするよね?!
一般な善良市民であれば当然の義務だよね?!!

そんなまさか相手が極悪な超ド級の危険な犯罪者だったなんて誰が予想するかぁぁぁぁ!!
そんなことなら意識確認のためにだろうがなんだろうが名前なんて聞くんじゃなかったぁぁぁぁ!!

ど、ど、ど、どうしよう。いや、動揺した方が変に思われる。
知らないフリ、知らないフリを突き通すのよ私!でないとやられる!命の危機!

彼に名乗られてからおよそ1秒後、私は渾身の力を振り絞ってにっこりと笑顔を浮かべながら自らも名乗った。



「クロロさんですか、私はといいます。いや、ほんと、意識が戻ってよかった!!」



涙が浮かんだ。いろんな意味で。
私、この世界で生き抜いていけるでしょうか。