まずは岩融。連隊戦はお休みしてもらってるけど、普段は第一部隊のレギュラーでまもなくカンストするうちの本丸のエースである。正直27インチでも彼がちゃんとこのディスプレイを通ってこられるのか心配だったけど、器用にすり抜けてきた。さすがもうすぐカンスト!関係ないか。
「がっはっは!おぬしが主か!小さいな!」
「あー、岩融が大きいのですね」
「それもそうだな!」
でけえええええ。天井に頭つきそうじゃん。つかないけど。こりゃ2メートル超えだなーとほええええと見上げていたら、何故か岩融は跪いた。
「えええ、い、岩融?」
「何、あのままでは主の首を痛めてしまいそうだったのでな」
「や、優しい…」
「はっはっは、そうか?」
なんと気遣いのできる男!岩融!惚れてまうやないかああああああ。と男前な岩融にきゅんきゅんしていると、先ほどまで豪快に笑っていた彼の表情が柔らかくなった。何そのギャップ。萌え。岩融の大きな手が私の手を取る。跪いた体制のためにまるで騎士のような仕草である。え、何それこの上さらに私を萌え死にさせる気ですか。
「俺はなぁ、主に会ったら言いたいことがあったのよ」
「え?」
「主よ。俺を強くしてくれて感謝する。俺を、現世に呼んでくれてありがとう」
加えてそんな言葉を掛けられて、主はもういっぱいいっぱいです。ああああああああああもうううううううううううう。好き。
「岩融ぃ」
「なんだ、何故泣く?!」
「だって、う、嬉しくて。うわああ岩融好きだあああああ」
「おっと、なんだどうした。泣くほど嬉しいとは、主は変わった女子(おなご)よのう」
そのまま勢いで岩融の首にしがみついた。がっしり受け止める腕も体もさすがにしっかりしていて。うーん、いい筋肉!正直好みとしてはここまでマッチョじゃなくていいんだけど、新しい何かに目覚めそうです。
「主、早く今剣に会ってやってくれ。あやつ待ちきれなくてそわそわしておったぞ」
「う、うん。みんなに会うよ。今剣ちゃん、楽しみにしててくれてるんだ?嬉しいな」
「俺も歌仙殿から話を聞いてからずっと楽しみにしておった」
「うん、ありがとう。岩融、あのね、私の方こそみんなにお礼を言いたいんだ」
「主が?一体何の礼だ?」
だってゲーム楽しんでたし、日ごろから癒されてたし、いつも萌えをありがとう。って正直には言えないけど、楽しませてもらってたのは事実だから。
「いろいろっ!」
「そうか、いろいろか。がっはっは」
「わっ」
「主は小さくて華奢で、力を入れたら折れてしまいそうだなぁ」
突然岩融が座り込んだため、私もそのまま彼の膝の上に転がることになった。ええー、何コレ膝上だっことか距離近すぎない?いや抱き着いたのは私だけども。さりげなく離れようとしたけど岩融ががっしりと腰を掴んでいる為に離れられない。
「お、折れないよ。いや、めいっぱい力入れられたら折れるだろうけど」
「安心せい、そんなことはせぬ」
「う、うん」
正直ちょっとひやっとしたけど、いつも今剣と遊んでるだろうからきっと力加減はわかっているだろう。…たぶん。結局体制を変えるタイミングを逃した。どうしようかと思いつつもふと目の前のフードが目に付いた。内番服は何もかぶってないけど、普段見れないところって気になるよね。
「…ねえ岩融、フード外してもいい?」
「ん?頭巾か。別にかまわんが」
「じゃあ失礼しまーす。てか頭ちっさ!」
「そうか?主の頭の方が小さいぞ。俺の手にすっぽり収まる」
「まー、そりゃそうね」
でもこうバランス的にさ。小さいよね。何頭身なんだろー。豪快な感じが強いからあんまり思ったことなかったけど綺麗な顔してるし、やっぱり刀剣男士はみんなイケメンなんだな。
「ううー」
「どうした唸ったりして」
「かっこいい」
「がはは、そうか。光栄だな」
にかっと笑う笑顔が眩しい。ぐううとまた変な声を出した私を岩融は笑った。


岩融は男前。