「あるじさん、こんにちは!初めまして…っていうのも、なんだか変な感じですね」
「堀川くん、こんにちは。確かに、考えてみれば変だね…間違ってはいないんだけどね」
初対面は初対面だもんね。生の堀川くん、すごい可愛いんですけど。めちゃくちゃ可愛いんですけど。目がすっごいキラキラしてるんですけど。こんな顔に生まれたかったんですけど。
「…あはは、本当にあるじさんなんだなぁ」
「え?」
「いや、すみません。なんだか信じられなくて」
そうだよね。私も未だに夢じゃないかって思ってるよ。でもどうやら現実のようなんですよ。嬉しいね。
「なんなら触ってみる?」
「えっ、いやあ、それは…いいんですか?」
「うん」
おずおずと伸ばされる手を自分から掴みに行ったら、びくってされたけどすぐに握り返してくれた。身長もあんまり変わらないし、本当に可愛い堀川くんだけど、手は大きくてしっかり男の子だった。清光や安定くんもだけどさぁ~こういうギャップってさ~最高だよね。
「あるじさんの手、小さい…あったかい…」
「堀川くんの手は大きくてちょっと冷たいね」
「あっ、すみません!さっきまで昼食の後片付けをしていて」
お皿洗ったりしていたからって、そっかそっか。理由が非常に堀川くんっぽい。率先してそういうの手伝いそうだよね。ぜひうちに嫁に来てほしいところである。引っ込みそうになった手を引き止めてぎゅっと握ると、堀川くんは繋がれた手をじっと見ながら神妙な顔をした。
「…兼さんより先にあるじさんに会うなんて、いいのかなって思ってたんです」
「え?いや、いいんじゃないかな。本丸(うち)に来たの堀川くんのが先だし…」
「はい、兼さんもそう言ってくれました。でも兼さん、本心は早くあるじさんに会いたくてたまらないんですよ?ふふっ」
そのやり取りを思い出したのか、堀川くんが笑う。確かに、それを想像すると微笑ましいね。
「でも実は、兼さんには悪いけど、僕ちょっと嬉しかったんです」
「?」
「あるじさんが、僕を先に呼んでくれたこと」
そ、そうか~!それはよかったあ~!そんな、めちゃ嬉しいですみたいな照れ顔されたら何も考えてなかったのが申し訳ないくらいだけどこっちも嬉しいよ~。堀川くん可愛すぎだな~んん~審神者鼻から赤いもの垂れてないといいな~大丈夫かな~。
「?あるじさん?天を仰いでどうしたんですか?」
「ううんっ、なんでも!喜んでもらえて私も嬉しいなって!」
「そうですか?よかった!…僕、この身体を得て、初めて誰かに喜んでもらえるのが嬉しいことだって知りました。あるじさんに嬉しく思ってもらえて、僕も嬉しいです」
「あはは、エンドレスだね!」
「えんどれす?」
「ああ、ええと、“終わりがない”とか永遠て意味かな。嬉しいとか、喜びの連鎖はずっと続くねって言いたかったんだけど…うわ、改めて言うと一気に恥ずかしさが増す…」
「そうですか?すごく素敵なことだと思いますけど」
「うん、素敵…素敵だね!堀川くん素敵!」
「ええっ、どうしてそこで僕が素敵ってことになるんですか!」
「いや、そう思ったから」
「そんなこと言ったらあるじさんだって素敵です!」
なんだろう。堀川くん、すごく癒される…堀川くんの手もすっかりあったかくなっていて、なんだか心までぽかぽかした。ああ、嫁に来て…いや、嫁にしてください。毎日にこにこして過ごせそうだもんな…尊い…。



旦那にするなら堀川くん(ただし、もれなく和泉守が付いてきそう)