「博多藤四郎たい!」
「博多くんいらっしゃい!」
「主ー!会いたかったとー!」
「私もー!」
むぎゅっと抱きついてくる博多くん。意外とスキンシップ好きなのかな?可愛い!
「いち兄が大絶賛だったばい!」
「な、なにをかな」
「そりゃあ主のことに決まっとるばい」
「へえ…」
「薬研兄も同じようなこといっちょったし、前田も五虎退もやし、他の刀もみーんな大興奮でな」
「うんうん」
今君が大興奮状態ですね。握りこぶしを作り出した博多くんは大変熱がこもった様子です。小判のこともきっとこんな感じで熱くなっちゃうんだろうなぁ~。にしても大絶賛て、あんな土下座で迎えて号泣までしたのに?一期さんの感性がよくわかりません。
「俺な、主の絵姿ばみんなに売り捌いたらいい商売になるんじゃなかと考えとーと!」
「うん、やめようね。それはやめておこうね」
本丸内で商売はやめましょう。だいたいそれ誰が描くの。即行で却下したら博多くんは「ええー」とむくれた。可愛い。膨れたほっぺをつんつんする。やらかい。かわいい。
「もう直接会えるんだもの。いらないでしょ?」
「んー、ばってん、好きな時に会えるわけじゃなかと」
「あー、まぁ、そうね…」
私の気分になっちゃうもんね。しゅーんとしちゃった博多くんに「うっ」となる。普段元気いっぱいな子のこういう姿はより心に響きますよね。
「あっ、じゃあさ、一緒に写真撮ろう!ね!」
「写真!欲しか!」
一転、ぱあっと笑顔になる博多くんむちゃかわ。写真くらいいくらでも撮ってあげるし!むしろ私が待ち受けにしたい!!あー、みんなのも欲しいわ…ていうかそれこそカメラかなんか向こうに持ってってもらって向こうの様子を撮ってきてもらえばいいのでは…?
「よし、その代わりと言ってはなんですが、博多くんには特別任務を授けます」
「特別任務?」
「ちょっと待ってね…じゃーん、iP○d!あ、タブレットてわかる?」
「これのことか?初めて見るばい」
そっかそっか。写真はわかるんだよね。向こうは一体どんな設備なんだろうか。
「これね、いっぱい写真撮れるの。使い方教えるから、これ向こう持って行って本丸の様子を撮ってきてほしいの」
「お安い御用ばい!」
博多くんは新しいものに興味津々!とばかりに瞳を輝かせて身を乗り出した。
「カメラ起動させてこれタッチすれば撮れるから。内側のカメラ使いたい時はここで切り替えね」
「おお!すごか!」
「ムービーも撮れるよ。あんまり使ってないから容量は足りると思うけど、いっぱい撮りすぎると埋まっちゃうからね。大丈夫そう?」
「任せときんしゃい!」
「よし!じゃあ博多くん、こっちこっち」
どん、と胸をたたく博多くん可愛すぎだったので少し笑って、それからスマホの自撮りアプリを起動させた。博多くんは素直に隣に来てくれて、不思議そうにスマホを見上げる。
「これは?」
「これも写真撮れるの。ほら、ここ見て?」
「おー」
パシャッ、シャラララ~ンというSEに博多くんは「なんね!」と驚いていた。これはね、綺麗に自撮れる盛れるアプリですよ。博多くんはこんなアプリなくても可愛いけどね。審神者には必要不可欠なのです。
「そんなことなか!主だってバリ可愛か!」
「ふふ、ありがとう。じゃあこのデータ、任務完了したら渡すからね。よろしく頼みますよ」
「主のためやけん!べすとしょっとたくさん撮ってくるばい」
博多くんはやる気に満ち溢れている!物で釣ったとか言わんといてね。そういえば博多くんに聞きたいことがあったんだった。いや、博多くんに聞いたところでわかるかわからないし、むしろ自分で調べればいい話でもあるんだけど。そう、ずばり、小判の使い道である。
「そりゃあ、本丸の景趣変えんのと、限定演習の時に使えるとよ」
「限定演習?」
「今回の連隊戦と、あとは今んとこ秘宝の里ば行く時たい。通行手形必要な演習あったと?」
「ああ、あれね。玉集めるやつ」
あれほんっと玉も集まらなきゃ楽器も集まらないわで早々に放棄したわ。敵札槍三連ちゃん引いた時とかキェエエー!ってなったもんね。そうかー、あれも小判使えたんだ。ていうかさすが博多くんちゃんと把握してる。限定演習てイベントのことか。あれ?なんかもう一つイベントなかったけ。大阪城と、もう一つ。なんか竹やぶ通るやつ。不動くんとか源氏兄弟はそれでお迎えした記憶が…
「それは戦力拡充計画の演習たい。ばってん、政府も戦力拡充させたい思うちょるならすぱぱーと配ればよかとに」
「それな」
まぁ本当は政府も何もゲームだからな…ゲームの報酬だからな…。
「主、小判使う時ばしかっと使うってのは必要たい。ばってん、無駄遣いはせんように気をつけんとな」
「あ、はい」
「今回大盤振る舞いやけんど、ご利用は計画的に!」
「はい」
ぐっとサムズアップされましたのでサムズアップで返しておきました。博多くんて、こういう今時?なことよく知ってそうだよね。さすが商人魂。連隊戦小判使い荒いの何か言われるかなと思ったけど、しっかり釘刺されました。
無駄遣い、ダメ、絶対。