「やあ、初めまして主。会えて嬉しいよ」
「わ、私もお会いできて光栄です」
「ふふ、緊張しているのかな」
そりゃあ緊張しますよ!きんぴかです!じゃない、真作です!このきらめき…目がくらくらします。
「そう固くならないで、気さくにしてもらえると嬉しいな」
「い、いいんですか?」
「勿論。あなたは俺の主なのだから」
うわー、麗しい微笑みを向けられてしまいました。審神者ノックアウトです。さすが虎徹の真作。人々を魅了するその真価ってところですか。髪さらっさらだなぁ。緑の瞳もきらきらしてる。はぁ、美しい。
「主、ぼうっとしてどうしたんだい?」
「はっ、すみません。蜂須賀さんが美しくて見惚れちゃってました」
「おや、ふふふ、ありがとう」
ああ~もう麗しい~。あっ、立ちっぱなしにさせてすみません!どうぞどうぞお座りください。お紅茶でよろしいでしょうか。ああ、そんなにいい茶葉でなくて申し訳ないのですが。
「気を遣わなくていいよ。あなたとお話ができれば俺はそれだけで十分だから」
「え…」
「まさか、主と話せる時が来るとは思ってなかったよ。はは、思っていた以上に嬉しいものだね」
ほんのり頬を桜色に染めた蜂須賀さんは文句なしで国宝級のありがたみです。(実際は国宝ではない)
贋作と一緒にうんぬんの発言が目立つから忘れがちだけど、長曽根さんが絡まなければ蜂須賀さんておだやかだし割と気さくな感じだよね。
「蜂須賀さん」
「うん?」
「私、蜂須賀さんのこと好きですよ」
「えっっ、ど、どうしたんだ藪から棒に。いや、嬉しいが」
「言いたくなったので言いました」
「そうか…ありがとう」
照れた蜂須賀さんマジかっこかわいい…尊み。にこにこしていると、ふっと蜂須賀さんが笑う。きんぴかで優しげな笑みは安心する
「…俺も、主のこと好ましく思っているよ」
「わ、ありがとうございます!えへへ、嬉しいです」
「あなたは、とても可愛い人だね」
「えっっ」
しまりのない笑いをしていたと思うのですが何故ですか!うわー、そんな風に見つめられると恥ずかしいです…
「主がこんなにも可愛らしければ、皆がいい顔で戻ってくるはずだ」
「そ、そうなんですか?」
「ああ。特に、山姥切があんなに嬉しそうだったのは初めて見たから驚いたよ。どんな術を使ったのかと思ったが、聞かずともわかるというものだよ」
「まんばくん、嬉しそうでした?よかった」
「“まんばくん”?さすがは主、彼をそんな風に呼ぶのはあなたくらいだろう」
あ…すんごい無意識に呼んじゃってたけど大丈夫だったかな。今頃気づくっていうか言われるまで気づかないって…いや、うん、嬉しそうだったって言ってるしきっと大丈夫だよね。
「俺のことも好きに呼んでくれてかまわないよ」
「え?いや、蜂須賀さんは蜂須賀さんていう感じなのですが」
「ふうん…まぁ、主が呼びやすいならそれでいいが」
なんとなくしゅんとしてしまう蜂須賀さんに慌てる。ど、どうしよう。はっちーとか呼んでみる?だめだ、自分的にしっくりこない。
「あ、えと、じゃあ敬語じゃなくてもいい…かな?」
勿論、とまばゆい笑顔が返ってきた。おおう、そんなに喜んでもらえるとは。もしかして、蜂須賀さん寂しかったのかな。公式で可愛がっているという浦島くんはいないし、本人は嫌がるだろうけど長曽根さんもいないし、なんというか感情を発散する場がないのかもしれない。距離が縮まるのが嬉しいのか…
「蜂須賀さん!鍛刀がんばるからね!!待っててね!」
「?ああ、わかった」
小さく首を傾げながらも頷く蜂須賀さんは文句なしに可愛かったと追記しておきます。



虎徹兄弟、早う来てください。